海士の本氣米
概要
島の課題をお米の力で
海士町は隠岐島前で唯一水稲栽培が盛んで、米の自給率は100%を超えます。 そんな海士町でも昨今の米価低迷や農家の高齢化、後継者不足のため、栽培意欲の低下や離農が喫緊の課題となっています。 また、海士町の田んぼで水稲栽培をしなくなると「海士産のお米を食べられなくなる」ということだけに留まらず、「80ha以上の水田が一斉に荒廃し、田園風景が消えてしまう」ことにもつながりかねません。このような課題に立ち向かうため、2016年に7人の農家さんとともに「海士の本氣米生産組合」を発足。海士町の特色を生かしたお米で後継者不足の解決や栽培意欲の向上を目指しています。
島の恵みをいかしたお米栽培
後継者不足などの課題解決に向け、海士町では水稲栽培を主とする認定農業者とJA、県を中心とした「特色ある海士産米の栽培」を検討する協議会を立ち上げました。 協議会では、特色ある米づくりとはどのような方法で行うのか等、これまで10数回の検討を行い、海士町らしい特色あるお米の栽培は「隠岐牛の堆肥と、いわがき春香の牡蠣殻を使った土づくりをベースにすること」と定義し、海士町の恵みをいかした栽培に取り組んでします。 また、化学肥料や除草剤など農薬の使用量もこれまでの半分に抑え、安心安全な米づくりに配慮しています。
美味しまねゴールド認定取得
程よく甘い、もっちりした食感が特長的な本氣米。 2023年に美味しまねゴールド認定を取得。国際水準GAP(農業生産工程管理)ガイドラインに準拠すると認められた世界に誇れる産品として認証されました。島根県内で生産される農林水産物で、認証基準を満たす産品を生産する生産者・生産方法を、第三者機関の判断をもとに知事が認証するものです。食の安全、環境保全、作業者の安全などに配慮し、持続的な農業を実施するための125基準をクリアした産品のみが認証マークを表示することができます。