2月7日(土)隠岐開発総合センターにおいて、第44回「立春式」が行われました。海士町では昭和47年から、2月4日(立春の日)を「少年の日」と独自に制定し、昔の元服の儀式にちなんで14歳の少年少女の前途を祝す「立春式」を毎年行っています。
今年の該当者は、海士中学校の2年生21名(男子9名、女子12名)です。
式典では、不在の山内町長に代わり澤田副町長が式辞を代読し、『自覚』・『立志』・『健康』の3つを大切に、「海士で育った人間としての感性を磨き、島の外、さらには世界的な視野をもってふるさとに貢献できる“グローカル”な海士人になってほしい」と激励しました。
(↑)「海士町の一員として頑張る」と、誓いの言葉を宣言する生徒代表の真野なるみさん
式典の後は、代表の生徒5名が「少年の主張」を壇上で発表しました。なりたい職業に就くために、「自分の意志をもって行動することで心を鍛えていく」「まずは何でもボランティア精神で努力して、夢の職業に近づく」と決意する生徒。 今の自分の弱いところを見つめ、「怠けない、ケジメのある人になりたい。有言実行!」「信頼されるキャプテンになって、バレーの隠岐郡総体で優勝したい!」と宣言する生徒。 力強い発表に、保護者など聴衆の皆さんから惜しみない拍手が送られました。
続いて、“先輩”の立場からメッセージを贈ったのは、昨年東京からIターンして現在は島前高校魅力化プロジェクトの一員として働く大野佳祐さんです。
大野さんは、かつてサッカーに打ち込んだ自分自身の経験を語り、成功と挫折、立志と挑戦を経て今の自分があること、失敗を恐れずに頑張り続けるプロセスそのものに価値があることなどを分かりやすく伝えました。
(↑)生徒たちからの「感謝の言葉」
締めくくりは今年も、宇受賀在住の陶芸家、勇木史記さんを講師に招いての陶板作りです。生徒らはそれぞれに、部活のことや高校受験のことなど、いま感じている素直な想いを自分らしく陶板に刻みました。
立春式を迎えられた皆さん、本当におめでとうございます。
これを機に、それぞれが決意を新たにし、目標に向かって健やかに進んでいけることをお祈りします。