海士町はこのたび、島根総合福祉専門学校(安来市)と福祉分野で交流・連携する協定を結び、8月7日(木)海士町役場において、協定書の調印式を執り行いました。
(↑)(↓)左:山内道雄町長、右:高橋憲二理事長
協定の内容は、専門学校の学生が海士町内の介護・福祉施設で交流研修を行ったり、介護福祉士実務者研修(通信)スクーリングを海士町で開催(※)したりするほか、海士町の福祉施設で就職することを条件に授業料を免除する入試制度の活用などが含まれます。
(※)今年度後期(2~3月)に海士町で開催し、その後は夏季に隠岐の島町と海士町とで隔年開催する予定
また、専門学校からの派遣講師による介護技術講習会の開催、隠岐における福祉の在り方の理論化に向けた共同研究と情報発信なども行う計画です。
協定書に調印した学校法人広瀬学園の高橋憲二理事長は、「『海士町では介護福祉士が最期をみとることが多い』という言葉に強く打たれ、そういう介護福祉士を育てていくことこそが本校の役割だと思った。そのために、地域福祉の先進地である海士町という島(の教育環境)に惚れ込んだ」と、福祉人材育成における海士町との連携に並々ならぬ期待を語りました。
本協定で、専門学校側には教育の質の向上や学生の確保というメリットがあり、海士町としては、現在不足している福祉系人材の確保につなげたい考えです。
「今回のことを皮切りに、このような手法が広がればいい」(高橋理事長)、「県内の福祉人材養成校の卒業生らが連携して隠岐でスクーリングを現地開催する、というようなこともできるかもしれない」(余村望校長)など、県内他校への波及効果、福祉人材ネットワークの広がりによる地域福祉の底上げも望まれています。
(↑)左:余村望校長
(↑)海士町内の各福祉施設責任者と記念撮影。左から、澤田副町長、海士町社会福祉協議会会長の榊原信也氏、山内町長、高橋理事長、余村校長、「福来の里」施設長の黒田正人氏、「諏訪苑」苑長の涌井健次氏
海士町役場 健康福祉課 【℡】08514-2-1823
《参考サイト》
学校法人広瀬学園 島根総合福祉専門学校⇒コチラ