５月３０日（土）、海士町の交流施設あまマーレにおいて、0歳児から小学校低学年の親子を主な対象とした“自由に遊べる”イベント、『asobi基地＠あまマーレ』が開催されました。
asobi基地とは、保育士であり「こどもみらいプロデューサー」として首都圏を中心に活躍する小笠原 舞さんが２０１２年に立ち上げた子育てコミュニティです。
プログラムの企画・運営を行うのは保育士やこども精神科医、子育てアドバイザーといった方々で、asobi基地という固定の場所はありませんが、子どもも大人も遊びながら学べ、育児相談もできる“自由な遊び場”とし て、カフェや体育館など様々な場所で不定期に開催されています。
これまで東京ほか仙台、名古屋、大阪、福岡など全国各地で実施されていますが、離島での開催は初めてです。
この日は小笠原さんが海士へ初来島し、あまマーレがasobi基地に大変身！ 子どもには段ボールや食器洗い用のスポンジ、貝殻や毛糸など、生活の中にある素材を使って自由に表現できる遊び場が用意されました。
そしてお母さん方には、子育てに関する『対話の時間』が設けられ、日頃の子育ての悩みを共有しながら交流を深める良い機会となりました。
『対話の時間』に参加したお母さんからは、
「楽しかった！平日は仕事をしているので、休日にこういうイベントがあると親子で参加できて嬉しい」
「仕事をしているママとしていないママ、それぞれの悩みはこんなに違うんだっていうことがよく分かって新鮮だった」
「あまマーレでこういうイベントをしてくれるなら、今後も遊びに来たい」
といった声も聞かれました。
午後に園庭で行われたのは、一風変わった“宝物探し”。サザエの貝殻を自分だけの宝箱に見立て、その中に入れたい一番大事なものを自分で探します。
その後も引き続き、身近な素材を大胆に使って自由に遊び続ける子どもたち。それを見守るお母さん、お父さんも含め、リラックスした笑顔があふれる時間となりました。
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asobi基地コミュニティを運営する小笠原さんはasobi基地について、
「誰かが何かを一方的に教えるのではなくて、ママ以外にも何か特技を持っている人や、色んな人が来て自分の好きなことを子どもたちに伝えながら、子どもたちも好きなことを自由にしながら、でも誰かがちゃんと見守っていてくれる。さらにママやパパも来て一緒に遊んだり、情報交換もできたりする場所」
と表現しています。
「そういうことはなかなか保育園では難しかったりします。園とは別の（あまマーレのような）コミュニティ施設だからことできること。それぞれに良さがあるので、園とあまマーレがうまく連携して機能を補完しあいながら、地域全体として子育てをしていけるといいですね。海士町でしかできないasobi基地を今後もやり続けてもらえたら嬉しいです」
こどもみらいプロデューサー、小笠原 舞さん
あまマーレを運営する地域共育課では、
「今回のasobi基地で学んださまざまな手法を取り入れ、あまマーレをより良い遊び場に、また海士町での子育てをより充実したものにしていきたい」
としています。
『地域づくりは人づくり』を掲げる海士町は、保育園から高校まで『島ぐるみの教育』をテーマに取り組んでおり、社会と教育の接点を広げること、また、夫婦 特にIターンの女性が育児で困ったときにサポートできる環境づくり、地域全体で子育てを支える仕組みづくりが重要な課題となっています。
今後あまマーレが、その独自性とメリットを活かし、島の育児の柱である『けいしょう保育園』の機能を補える存在になっていくことが期待されています。
【参考】asobi基地について、詳細は⇒コチラ
