想いもつながる、先進の遠隔授業
地域情報化大賞2015で受賞
インターネットを利用した地域課題の解決事例を表彰する地域情報化大賞(総務省)で、隠岐國学習センターの「クラウド遠隔授業システム」がアドバイザー賞に選ばれ、3月9日(水)、東京ビッグサイトにて表彰式が行われました。
(↑)システムを使った遠隔授業の様子
(↑)(↓)東京ビッグサイトで開催された「地域ICTサミット2015」での表彰式。ICTに取り組む自治体関係者や総務省に指名されている約100名のICTアドバイザー、各新聞マスコミ等で会場はほぼ満席。登壇しているのは、隠岐國学習センター副長の大辻雄介さん。
この遠隔授業システムは、iPadという薄くて軽いコンピュータを使って遠隔地どうしで授業を行うもので、学習センターが行っている取り組み内容は大きく分けて次の3つです。
① 中学生への遠隔授業(英語・数学)
② 高校生を対象とした、日本の他の地域の学校とつなぐ遠隔授業
③ 社会人へのまちづくり講座
西ノ島や知夫里島の中学生への授業は、これまではスタッフが直接出向いていましたが、この遠隔システムを導入したことによって、内航船が頻繁に欠航する冬場でも毎回確実に授業をすることが可能になりました。
また高校生については、多様な価値観をもつ他地域の生徒と、移動時間や多額の旅費をかけずに簡単につながることができ、iPadの画面を通してそれぞれの地域の写真を見せ合ったりしながら意見交換をしています。
「互いに発表しあうことでスキルアップになり、〝他流試合〟のように経験値を上げていく効果もある」(センター副長の大辻さん)とのことで、これまで県内雲南市、宮崎県の五ヶ瀬町やえびの市の高校生と遠隔授業を行っています。
(↑)(↓)高校生の遠隔授業。隠岐島前高校と三刀屋高校、大東高校(共に雲南市)がつながりました!
(↓)社会人向け講座。受講者からは「まるでこの場に先生がいるみたい!」との感想も。
「1対1で自分と相手をつなぐだけではなく、さらに別の場所にいる人も含めて複数の人が授業や議論に参加でき、考えや想いを共有できる」(スタッフの宮野準也さん)という点も、このシステムの大きなメリットです。
離島・海士町の物理的ハンディキャップを克服しつつ、生徒にとっても社会人にとっても効果的な『学び合い』を手助けできる新しい手法として、幅広い活用が期待されます。
隠岐國学習センター【℡】08514-2-0310