4月14日、海士町全域に構築した光ファイバー網『あま光ネット』の竣工式が
役場庁舎内にて行われ、新たな行政サービスがいよいよスタートしました。
式辞を述べる山内道雄町長
『あま光ネット』は、国の交付金事業や特別交付金を有効活用し、自治体が構築した設備を民間企業(西日本電信電話株式会社様)に貸し出すいわゆる「IRU(アイアールユー)方式」によって実現したものです。
かつて『海士町こども議会』において小学生議員から指摘されたように、インターネット環境や携帯電話の電波状況の地域間格差は海士町の大きな課題でしたが、『あま光ネット』として光ケーブルを全戸に敷設したことで、その問題も解消され、これまでご不便をおかけした島の南部地域も含めて海士町全域で都会と同等のサービスを利用していただけるようになりました。
また、本日から始まったIP告知システムでは、町からのお知らせなどを音声・文字・映像で瞬時に各家庭まで伝達できるだけでなく、アンケート回答などの双方向コミュニケーションも可能になります。
役場内の事務作業を効率化できるのはもちろんのこと、配布物の削減や、
何より町民の皆さまの利便性向上にも貢献できます。
竣工式では、この告知システムの開始セレモニーも行われました。
山内道雄町長がクリックし、「町からのお知らせ」を初配信!
各家庭に設置された告知端末の画面に情報が表示され、音声で読み上げられました。
ICTを利活用したきめ細やかな行政サービスが求められる中、離島というハンディを克服し、すべての海士町民が元気で安心・安全に暮らせるまちづくりを目指していくために、『あま光ネット』は大切な基盤となります。
今後の構想として、自主放送局の開設と独自チャンネルでの番組配信、路線バスのオンデマンド化や配食サービスといった暮らしのサポートをはじめ、防災、医療、福祉、教育など、さまざまな分野での展開も視野に入れております。
町民の皆さま、海士町の未来を拓く次世代のためのインフラとして、
『あま光ネット』をどうぞよろしくお願いいたします。
海士町役場総務課 情報政策係 【℡】2-0115