海士町は、令和6年3月14日(木)、国際協力機構(JICA)と連携覚書及びJICA海外協力隊連携派遣覚書を締結しました。
連携覚書は、海士町とJICAが相互に緊密に連携することにより、開発途上地域への国際協力の効果的効率的実施と、世界に開かれた学びの町としての海士町の一層の発展を図り、日本と開発途上地域の発展に資することを目的としています。
海士町とJICAは2018年3月に連携覚書を取り交して以来、今回で3回目の更新となります。今般更新する覚書では、派遣前ボランティアによる海士町内の課題解決に資する活動への参加を促進することが明記されました。
連携覚書の内容は以下の通りです。
(1) JICA が実施する開発途上地域からの技術研修員の受入れ、開発途上地域への専門家の派遣、草の根技術協力事業等の推進
(2) JICA 海外協力隊への海士町の参加、派遣前ボランティアによる海士町内の課題解決に資する活動への参加、及び帰国したボランティアの海士町内における社会還元の促進
(3) 海士町内企業の海外展開及びグローバルな産業人材育成等の促進
(4) 大学及びNGO による国際協力及び国際協力を通じた海士町の振興への寄与の促進
(5) 海士町内における国際理解及び多文化共生の促進
(6) 海士町民の国際協力への理解の促進
JICA海外協力隊連携派遣覚書は、ブータン国の教育魅力化に資するJICAボランティアを海士町が推薦すること、海士町の専門知識及び技術等の知見・人材を有効に活用しブータン国との間で相互理解の深化と共生を図ること、及び、推薦したボランティアの活動経験を社会還元するとともに、広く人材育成に寄与することを目的としています。
海士町は、2016年以降、毎年、多くの国からJICA研修員を受け入れ、教育魅力化、地域振興、観光などの分野で学び合いを行ってきました。2019年には、国際協力事業を通じて開発途上国の人材育成や社会・経済発展に貢献した団体として、JICA理事長表彰を受賞しました。また、2021年からは、JICA草の根技術協力「地方活性化のための教育魅力化」を開始し、ブータン教育省やチュカ県の高校と連携して地域課題解決型学習の推進に取り組んでいます。その中では、隠岐島前高校の高校生をブータンに派遣しブータンの高校生と学び合う等のユニークな活動を行っています。
海士町は、国際協力機構(JICA)とのパートナーシップを通じ、第二期海士町創生総合戦略「海士町エンジン全開計画」の中で目指す、魅力ある人づくり、地域や世界とのつながり、交流・関係人口の拡大を進めていきます。