ニュース・広報
top_header
海士町HOME >> トピックス >> イベント >> 島づくり研修『島(あま)の経営会議』を開催
戻る

ニュース・広報
過去のニュース一覧
見出し

島づくり研修『島(あま)の経営会議』を開催

見出し

 

日本島嶼学会隠岐大会(9月8日~10日)が海士町と隠岐の島町を会場に開催されたのに合わせ、海士町観光協会では、「島(あま)の経営会議」という研修会を実施しました。行政関係者や学生、地域づくりに関心の高い方、メディア関係者など、島外からの参加者は約80名にのぼりました。

 


「島の経営会議」は、行財政改革や特産品開発、高校魅力化、移住者受け入れなどで知られる海士町をフィールドとして、地域づくりの「これから」を考える2泊3日の研修ツアー。 

メインは島嶼学会初日の8日で、「小さな島のひとづくり」と題するシンポジウム、産業振興や教育、雇用創出といったテーマごとの分科会や町内視察のほか、夜はCAS商品を中心とした海士の特産品を味わう大規模交流会「島の直会(なおらい)」を行うなど、盛りだくさんの内容となりました。

 

 

(↓)会場となった隠岐開発総合センター島民ホールは満席。
島嶼学会と「島の経営会議」あわせて約130名が参加しました。


DSC_9389.gif

 

山内道雄海士町長の講演では、海士町のまちづくりのあゆみを振り返り、持続的な島づくりのために『人』がいかに重要であるかを強調。

「離島だから、という言い訳は止める。活性化とは惰性を果敢に変えることだ」
「小さい変化が起きないところに大きい変化は起きない!」
と、島民の誇りをかけた『小さな島の挑戦』について熱弁をふるいました。

 

DSC_9399.gif

DSC_9422.gif

 

島根大学名誉教授、保母武彦先生の基調講演は、『島嶼社会の新しい地域再生』がテーマ。
海士町の取り組みを「高度成長期の潮流と決別する〝歴史の転換〟を実績で示す画期的な成果だ」とした上で、自立心と地域自治、地域資源の活用等の「海士町から学べる教訓」を、具体的事例を挙げて説明しました。

 

DSC_9426.gif

 

 

シンポジウムでは、10年以上前から海士町の特産品開発に関わってきた(株)タマノワの玉沖仁美さんがコメンテーターを務め、パネリストとして総務省過疎対策室長の山口祥義さん、島根県しまね暮らし推進課長の坪内清さん、月刊「ソトコト」副編集長の小西威史さん、海士町の高校魅力化プロデューサー岩本悠さんの4名が参加して、それぞれの視点から見た海士町の取り組みや海士への想いを発表しました。

 

DSC_9442.gif 

 

(↓)「過疎対策と集落活性化に向けて、一つのキーワードは学校」と山口さん。

DSC_9465.gif

 

(↓)海士町(特にさざえカレー)への熱い想いを語る坪内さん

DSC_9477.gif

 

(↓)小西さん。過疎のその先にある社会について、「しなやかに、強く、おいしいものを食べ、にこやかに暮らす」という哲学者・内山節(たかし)さんの言葉を引用。

DSC_9525.gif

 

(↓)隠岐島前高校の魅力化に取り組む岩本さん。「高校生はどんどん島外へ出て異文化にさらされて、ブーメランのように大きくUターンして帰って来てほしい」

DSC_9519.gif

 

 

午後は、①特産品開発②教育③雇用・移住定住の3つの分科会に分かれ、具体的な実践紹介と意見交換などを行いました。

 

《第1分科会》 テーマ:島の特産品をつくる

講師は、隠岐牛肥育、岩がき養殖、干しナマコ加工に取り組む地元事業者。

DSC_9614.gif

DSC_9605.gif

DSC_9598.gif

 

 

《第2分科会》 テーマ:島の担い手=高校生を育てる

岩本さんほか、役場の担当課長、公営塾・隠岐國学習センター長も講師に迎えてディスカッション。

DSC_9623.gif

DSC_9632.gif

DSC_9641.gif

 

 

《第3分科会》 テーマ:島の雇用と人口を増やす

海士町観光協会のスタッフ2名(うち一人は『離島キッチン』店主として本土で行商中)と、役場の観光振興・交流促進担当課長も参加。

DSC_9562.gif

DSC_9571.gif

 

 

 

どの分科会も活発な質疑応答が行われ、 まちづくりの現場担当者の本音も飛び出すなど、エネルギッシュで中身の濃い時間になりました。

 

 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  * 

 

研修の総仕上げとして企画されたのは、大規模交流会「夜の直会(ナオライ)」。 島嶼学会参加者を含む「島の経営会議」参加者、そして海士町民を含め、合計約150名がキンニャモニャセンター2階のレストラン「船渡来流亭」に集まりました。

 

海士の湧水「天川の水」を作った地酒「承久の宴」で乾杯し、直会スタート。海士町観光協会のほか、CAS商品を手がける(株)ふるさと海士のスタッフも総出動でおもてなしし、自慢の食材をPRしました。

 

DSC_9750.gif 

 

 

(↓)代表的な海士ブランド、いわがき「春香」。 下の写真でSSサイズ。

200個用意されましたがあっという間に売り切れ。

DSC_9673.gif

DSC_9779.gif

 

寒シマメ(スルメイカ)を島風干しにして米粉で揚げた唐揚げ、鮮度抜群の白いかのお造り、寒シマメの塩辛やいかめしなど、CAS通販『島風便』で人気の一品が勢ぞろい。フレッシュな海士産野菜を使った料理も、テーブルを彩りました。

 

DSC_9703.gif 

 

カウンターには、いわがきご飯や鯛ご飯など、海鮮炊き込みご飯のおにぎりがずらり。並んで隠岐そばや玄米だんご、海士町で獲れたブドウやイチジクなどの秋の味覚も。

 

DSC_9721.gif

DSC_9767.gif 

DSC_9789.gif

DSC_9788.gif

 

(↓)別のイベントで海士に滞在中だった、歌手・俳優のあがた森魚さんの即興ライブも!

DSC_9849.gif

 

 

 

大いに食べ、飲み、語り合った「島の直会」。海士町観光協会が事後に行った参加者アンケートでも、「直会が良かった」という声が多かったようです。

 

海士町観光協会では、同様の研修会を今後も開催するかどうかは未定ですが、「今回がとっかかりとなって、参加してくださった皆さんとの交流が今後さらに深まればいい」としています。

 

ご来島いただきました多くの皆さま、誠にありがとうございました。

 

 

 

 

お問い合わせ窓口

海士町観光協会 【℡】08514-2-0101

 

 

 

 

 

 

 

トップへ

top_footer