8月25日、海士が年で一番燃える島最大のイベント「キンニャモニャ祭り」が行われました。
この日はまさに炎天下。あまりの暑さにスタッフは汗だく、観客もクーラーの効いたキンニャモニャセンター内に避難(?)する方が続出していましたが、恒例のパレードでは皆さん元気いっぱい。
隠岐國商工会によると、観客を含めた総集客数2千人弱、パレードに参加した踊り子は島内外の32チーム、約千人でした。
キンニャモニャ祭りは、郷土愛を深めながら島全体で交流できる場を作りたいという想いから平成8年に始められたもの。立ち上げの旗振り役だった淀祥さん(当時の海士町商工会事務局長)ほかさまざまな皆さんの尽力により回を重ね、今では多くの人に愛される大切なイベントになっています。
山内道雄町長は開会式で、「持続する島づくりに必要な『元気度と本気度』の高さを示すのがキンニャモニャ祭りです」と挨拶。
また来賓の小林淳一島根県副知事からは、「この素晴らしいお祭りには、元気と、人を包み込むような優しさ、そして人どうしや自然との繋がりがある。そんな海士町を県としてもしっかり支援していきたい」との言葉をいただきました。
くじ入り餅投げ大会の後、11時20分からステージ開始。
凛々しい男女が揃う「かわず太鼓」は今年も、勇壮な演奏を披露してお祭りムードを盛り上げました。
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(↓)かわず太鼓の演奏
初登場で注目を集めた書道家の白龍齋一心道(はくりゅうさい・いっしんどう)さんは、軽妙なトークと見事な達筆、『ふるさと』合唱にハンドベル演奏と、工夫満点のパフォーマンスに観客は拍手喝采でした。
午後は、隠岐民謡松江同好会や隠岐民謡協会など島外の皆さん、民文連舞踊団「若竹」や、大御所・小沢千月さん、国村千鳥さんらの民謡ショーと盛りだくさん。
海士で民謡を習っている小学生たちのチーム「キッズ八千代会」も登場し、千鳥さんの生唄という豪華な舞台で日頃の練習の成果を発揮していました。
夕暮れが近づき、パレード参加チームはそれぞれに衣装を着替えたりメイクしたりと出陣準備。
そして18時、いよいよパレードが始まりました。今年も生唄と生演奏をバックに、老若男女が両手のしゃもじを打ち鳴らして約1時間キンニャモニャを踊り続けました。
一昨年から始まったコンテストの結果は…
常に奇抜なアイデアで勝負をかける中里区がユーモア賞。
チームワーク自慢の北分区がわきあいあい賞。
元気はつらつ賞には、海士中4期生。
島根県賞は、キンニャモニャ手ぬぐいの覆面でキメた海士町役場。
栄えあるキンニャモニャ賞は、一糸乱れぬ踊りが見事だった民文連の皆さんに贈られました!
暗くなると、名物の海上花火を待ちかねた皆さんが続々と沿岸に集結しました。 菱浦湾内で打ち上げる2300発の花火は迫力満点。今年は小泉八雲来島120周年にちなんだヨーロッパ風の珍しい花火もあり、大輪の華が夜空を飾るたびに歓声が起こりました。
大勢の方にご来島いただき、地元民とともに大いに賑わったキンニャモニャ祭り。
参加者やスタッフの皆さま、お疲れさまでした。
また来年も元気に踊りましょう!
キンニャモニャ祭り実行委員会事務局(隠岐國商工会内)
【℡】08514-2-0376