8月23日(土)、第19回キンニャモニャ祭りが開催されました。このお祭りは、島全体で交流しながら海士の魅力を広く発信するため平成8年にスタートし、今では多くの島外の皆さまにも愛される、『海士の夏』のシンボル的なイベントになっています。
(↑)当日の目玉であるキンニャモニャ・パレードの様子。コンテストでキンニャモニャ賞を獲得した菱浦チーム。
今年話題となったのは、前夜祭でのスカイランタンフェスタです。スカイランタンとは紙で作った小型の熱気球で、固形燃料を燃やして気球内の空気を温めることにより輝きながら浮かび上がる灯篭(とうろう)です。
これまで島外客向けのイベントだった前夜祭に、地元民にももっと参加してもらおうという狙いから企画されたもので、商工会青年部を中心とした若者有志が実行委員会を組織し、6月上旬からコツコツと準備を進めてきまし た。
当日は強風のため着火が難しかったものの、高校生を含め70名を超えるボランティアスタッフの協力もあり、約150個のランタンが無事に夜空へ。参加者が願い事を書いた短冊を貼り付けた大型ランタンもゆったりと舞い上がり、見上げる人々から歓声が上がりました。
島最大のお祭りをより魅力的にするために、地元の若手がチャレンジしたスカイランタンフェスタ。実行委員会によると、第20回の記念大会となる来年のキンニャモニャ祭りをスカイランタン打ち上げの〝本番〟と考えているとのことで、「今年の経験で、多くのランタンを同じタイミングで打ち上げるのが非常に難しいと実感した。課題をクリアして来年に臨みたい!」と、既に意欲満々です。
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「キンニャモニャ祭りは晴れる!」のジンクス通り、当日は予想以上の快晴。福井小学校民謡クラブによる隠岐大漁ばやしで幕が開き、大騒ぎのくじ入り餅投げ大会、かわず太鼓のステージと続き、暑いなか会場はどんどんヒートアップ。
(↑)(↓)くじ入り餅投げ。老若男女、必死で餅取りバトル!
開会式では大会長の山内道雄町長が、「海士町にはこの10年間で40歳代以下の方が約400人も移住しており、島留学の高校生や生まれる子どもの数も増えて若いパワーが輝きつつある。今日の祭りは、このような海士町の元気さを示すもの。どうぞ存分に楽しんでください」と挨拶し、日頃からまちづくりを応援して下さる皆さんや、イベントを支える地元の若者たちへ、感謝の気持ちを述べました。
(↓)会場ではさまざまな屋台が登場!
(↓)ステージパフォーマンスは今年もバラエティ豊か!
(↑)(↓)大迫力!初登場の北海道大学よさこいサークル「縁」
そして18時からはいよいよ、生唄と生演奏で約1時間踊り続けるキンニャモニャ・パレードです。祭りを主催する隠岐國商工会によると、今年パレードに参加した踊り子は島内外の33チーム、飛び入りも含めて約1100人。観客を含めた総集客数は約2000人でした。
キンニャモニャ・パレードのコンテストでは、大漁旗のハッピが目立った穂々美(保々見)が島根県賞、アロハムードのひまわり(海士町社会福祉協議会)がユーモア賞、東京キンニャモニャ連が元気ハツラツ賞、笑顔と気合いのNTT島根グループが和気あいあい賞、そして栄光のキンニャモニャ賞には、大所帯ながら踊りも揃っていた菱浦区が選ばれました。
祭りの締めくくりは今年も、菱浦湾内の至近距離で打ち上げる迫力の花火約2300発。湾岸では大勢の観客が夜空の華をゆったりと見上げ、過ぎゆく夏を惜しみました。
運営スタッフや屋台の皆さん、今年もお疲れさまでした。ご来島いただいた大勢の皆さん、誠にありがとうございました。 次回は記念すべき第20回です。また来年も元気いっぱいにキンニャモニャを踊りましょう!
隠岐國商工会【℡】08514-2-0376