離島や過疎地の現地視察のため隠岐諸島を訪れた新藤義孝総務大臣は、6月26日(木)、海士町の隠岐島前高校を視察するとともに、町在住の「地域おこし協力隊」(※)のメンバー4名と意見交換しました。
隊員4名がそれぞれのテーマとその課題や目標などを説明すると、大臣は興味津々で活発な質疑応答が行われました。
(↑)隊員の4名。左から、島前高校の魅力化に関わる奥田麻衣子さん、レスリング指導を行う増尾優華さん、ミカン農家として「崎ミカン」を海士の特産品にすることを目指す白石宗久さん、新エネや環境問題などに携わる中根健太さん。
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(※)地域おこし協力隊
総務省直轄の事業で、隊員は都市部から地域に移り住み、自治体の委嘱で1~3年、地域活性化に取り組む。6月24日に閣議決定された経済財政運営の「骨太方針」では、この事業を地方への若者定住策として活用すると位置付け、今後3年で隊員を3倍の3千人にすることが示されました。
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その後は会場を移し、高校2年生との対話の時間となりました。
新藤大臣は、「日本政府の大臣が公的に隠岐を訪問したのは初めて。皆さんの力が政府を呼び寄せているんです」と述べ、海士町のまちづくりや高校魅力化プロジェクトの実績を高く評価しました。
また、全国の他の地域の活性化事例を紹介し、「持続可能な社会は、一人ひとりが、それぞれの地域が作るしかない。小さな努力の積み重ねなんです」、「自分にはどんな貢献ができるかを考えて、ここに生まれた使命感をもってほしい。自分の生まれた場所を大事にして下さい」と、熱く激励しました。
(↑)高校生から贈呈された「島前(どうぜん)ポロシャツ」を持つ新藤総務大臣