神楽は中世の修験者が舞と能を組み合わせた芸能から始まりました。
神事に限らず雨乞いや大漁祈願、病気平癒のために神楽が奉られ、
それらを一手に引き受けていたのが「社家」と呼ばれるプロ集団。
島前では「石塚」や「秋月」の一家です。
明治の廃仏毀釈以降は一般の人も舞うようになり、近年では隠岐・島前神楽の保存会や同好会が発足、海外公演も行います。
島前神楽の特徴は、まず舞台の小ささ。
二間四方、奏楽が畳四畳、舞人が残り四畳を使うので、いかに大きく動きのある舞いを見せるかが、演技力の要です。また、巫女舞が主要な位置を占めることも特徴です。